2025年3月20日木曜日

部活動地域移行 部活指導したい教員もいる

部活動の地域展開について、なかなか教育界では進まない。

自分たちの地区でも、具体的な動きは示されていない。

予想されることは、部活動顧問は土日の活動には参加しない、という通達が出ることだ。

取り残されたチームと部員は活動が停止、または学校外部が引き受けるという事態が起こるだろう。


中学校において、部活動の存在は大きい。

生徒たちも、学校生活の意識の半分は部活動にある。


部活動の顧問もそういったつもりで指導にあたっている。

ほとんどの顧問は。


自分たちの地区ではいきなり教育委員会から部活動から引き剥がされる前に、準備をしておくことにした。

来年度(令和7年度)から指導することに決めた。


その基本的な考え方は、


<従来の部活動を残すこと>


一番大事にしたいことは、野球部を指導したいという思いを持った教員を救うことである。


教育委員会から通達が出されてしまえば、それに従わなければならない。

その前に動きたい。


平日は学校で部活動、休日は地域部活動となると思うが、地域部活動も同じチームで行えること。

つまり、学校部活動と同等の活動ができるようにする。


指導の一貫性を守るのだ。


しかし、休日もチームを継続して指導したいという野球部顧問はどのくらいいるのだろうか。


7割ぐらいは指導したいと思っていると思うが、わからないので、4月に独自にアンケートを採る予定だ。


休日は指導しないという顧問のいるチームを継続させる体制づくりをして、やりたい顧問をやらせるという考えだ。


部活動指導をしたくない、負担に感じている教員もいるが、部活動指導に生きがいを感じている教員もいるのだ。


やりたくない人に合わせていこうという考えには、納得がいかない。

棲み分けを円滑に行う第一歩だ。


2025年3月18日火曜日

地区の部活動地域展開 ある支部の校長と相談協議


自分の地区の部活動の地域展開の準備を4月からスタートする。

3つの支部に分かれているが、今日はその一つの支部の青写真の打ち合わせにいってきた。


支部の学校の核となる中学校の校長先生と話をしてきた。

ちょうど、支部の各部活動を地域部活動にしようと考えているところということを聞きつけたからだ。


同級生ということもあり、相談・打診しやすいと思ったこともある。


その支部は10校弱の野球部があるが、そのほとんどが単独チームの存在に四苦八苦している。

いわゆる郡部の支部だ。

ほとんどの学校は生徒数も少ない。

そのため、野球部としてチームを組むのが厳しいのだ。


毎年、合同チームの組み合わせに頭を悩ませている。

合同チームを組むのには、人数の規定があるためだ。

そこで、合同チームという枠ではなく、クラブチームという扱いでチームを構成しようというもくろみだ。


学校の枠を離れたグラブではない。

学校の枠を残したクラブを作るのだ。


この支部の学校は生徒数が今後も減少していくことが予想される。

つまり、野球部の人数も大幅に増えることは考えにくい。

せいぜい現状を維持する程度であろう。

そのため、支部の学校の野球部をひとまとめにし、クラブとしようということだ。


チーム数は2から3。


こういったことが可能なのは、自分たちは顧問の会を作っており、顧問同士が連携して大会や事業を運営しているので、顧問同士で連携がしやすいのである。

もちろん、支部の顧問同士で支部クラブチームの相談はしてある。

あとは、各学校内部でクラブの活動を認知してもらえれば、スムーズに活動ができると思われる。


学校(行政)というのは何かを始めるにはとても難しいところがある。

抜け駆けは潰されることがほとんどなのだ。


今日相談にいった校長先生が、支部の各校へ伝達をしてくれるとのことである。

どの学校も部活動の存続と地域展開については頭を悩ませているところなので、うまく行くのではないかと思われる。


一歩前進。

止めずに進めていく。

2025年3月15日土曜日

部活動の「地域移行」から「地域展開」へ

<部活動の地域移行>という名称が<部活動の地域展開>という名称に変わった。


地域移行だと、地域に丸投げをするという印象があるから、地域にすべてお願いするのではなく、学校だけで囲っていたことを、地域とともに取り組んでいこうという考えがわかりやすくするための名称変更であるようだ。

 ほとんどの人たちは、今まで部活動が担ってきたスポーツ指導を、<学校が放棄する>というように思っているようだ。

 部活動に携わる者としては、「ちょっと待ってよ!」という思いがあった。
 そう思っている部活動従事者はたくさんいるということだろう。

 部活動の地域移行が叫ばれて、教員は部活動に縛られて辛い思いをしているというように思われていたが、そうではないということがスポーツ庁にも伝わったのだろう。

 しかし、そのことは一部の人たちの認知だけで、ほとんどの人たちは<学校の部活動はなくなる>と思っている。

 そのことが、今後大きな軋轢を生むことになるだろう。

 実際、昨日そういった話があった。
 特に野球においては、<自分が教えれば強くさせられる>と思っている人はたくさんいる。 それは昔からそうだった。
 それが部活動の時間が制限されて、生徒たちの自由時間が増えた。
 そこにつけ込んできたのだ。
 練習をしてくれることはたいへんありがたいのだが、自分たちだけでやりたいという思いが強いようだ。

 指導したいというほとんどの人は、自分だけでやりたいという思いだろう。
 地域のため、未来のため、協力してやろうという思いはサラサラない。

 誰かが、どこかの機関がきちんとコントロールしなければ、「自分がやる!」というグループが乱立し、収集がつかなくなってしまうだろう。
 それをコントロールしていたのが学校部活動であった。

 しかし、スポーツ庁も含めた行政側は理解していない。
 特にスポーツ庁においては、中央の環境を参考にしているので、地方の状況をほとんど考慮していない。

中央から降ろされた案件を、それぞれの地方が実態に合わせて変更をすべきなのだが、それができる能力がない。
残念。
それなら、私たち現場にさじを投げてもらえばいいのだが、それもできないでいる。
どうしたもんかと悶々としている状態である。

そのため、広報も足りず、それぞれが予想のもとに少しずつ動きが広がっている。
悪い方向に広がっている。

まあ、自分たちは、自分たちのできることを粛々と行うだけだ。

前述した、練習会を行っている保護者グループの中心たちは、今後、クラブチーム化も視野に入れているとのことである。

選手の取り合いになったり、指導者同士で指導方針の批判試合になったりと、いろいろと問題が発生する可能性があるから、私たち顧問の会のもとでやらないかと打診をしたが、見事断られた。

自分たちが自由にやりたいのだ。
生徒たちのため、とは言っても結局は自分たちがやりたいということなのだ。

打診をして、そういった回答だったので、勝手にやらせておくことにする。

部活動の文化を残すことは、スポーツを通して教育をし、地域の活性をはかり、選手としての生徒に自信をもたせ、将来の人材を育成することにつながる。

こういった考えのもと、自分のやるべきことを粛々と進めていくだけだ。

結局は試合に出ればよかったのか・・・

各地区の選抜チームが最終的に目指す大会が行われた。 猛暑の中だったが、近くに川がある、田舎の球場なので、風はまぁまぁ気持ちよかった。 地区でいろいろとあり、20年以上続いた選抜チームが昨年度、消滅した。 その後、新しいチームができ、我が地区の選抜チームはそこに負けてしまった。 ベ...